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格安SIM比較!通話もしたい人はどれがいい?

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格安SIMとは?

格安SIMとは大手携帯電話会社3社(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク)よりも格安の料金で利用できる携帯電話サービスのことで、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)が提供しています。

MVNOは、自社で回線設備を持たず、大手携帯電話会社から回線を借りることで、携帯電話基地教区の維持費がかからず、また、大手携帯電話会社に比べて広告費や人件費を抑えていることで、料金を抑え、格安SIMのサービスを提供しています。

もちろん、大手携帯電話会社から回線を借りているので、「つながらない!」といったこともありません。

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格安SIMのメリット

料金が安い

「格安」というぐらいですから、やはり最大のメリットは料金が安いことです。

具体的にどれぐらい安いかというと、大手携帯電話会社で月額7,000円以上かかっていたものが、格安SIMを利用することで月額1,000円以下に抑えることも可能です。

自分にぴったりのプランが見つかりやすい

大手携帯電話会社のプランだと、データ通信量が大きいプランが多く、いつも使い切れていないという方も多いのではないでしょうか。

格安SIMを提供するMVNOでは、データ通信量をあまり使わない人向けのプランもあり、その分料金が抑えられています(もちろん、データ通信量を使う人向けのプランもあります)。

また、データ容量を他ユーザーとシェアする仕組みを導入したり、追加料金を払うことで一定期間だけデータ通信量の制限を解除したりするなど、特徴のあるサービスを提供しているMVNOもあります。

料金プランがわかりやすい

大手携帯電話会社では、オプションが複雑だったり、条件付きの割引が複雑だったりと、契約するだけで頭が疲れてしまうということもあると思います。

多くのMVNOでは1~3プラン程度の提供となっており、複雑な割引や余計なオプションもついてきません。

シンプルに安く、プランを選ぶことができます。

インターネット回線とのセット割ができるところも

ドコモであればドコモ光、auであればauひかり、ソフトバンクであればソフトバンク光とのセット割はもちろんできますが、格安SIMでも一部、セット割ができるところがあります。

たとえば、ビックローブ光であればUQモバイルやau、ビッグローブモバイルとのセット割ができますし、ソフトバンク光ではワイモバイルとのセット割が適用されます。また、OCN光とOCNモバイルONEのセット割、IIJmioひかりとIIJmioモバイルのセット割などもあります。

厳密にいえば、UQモバイルはauのサブブランド、ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドですが、ここでは格安スマホブランドのひとつとして紹介します。

ちなみに、楽天モバイルはMVNOではないのですが、格安スマホプランを提供している会社として紹介すると、楽天モバイルと楽天ひかりによるセット割はありませんが、楽天ひかり初めてお申し込み&楽天モバイルご利用で楽天ひかりの月額基本料が6カ月0円、楽天市場のお買い物がポイントUPというキャンペーンをやっています。

格安SIMのデメリット

LINEのID検索ができない

LINEのID検索機能を利用する場合、トラブル防止の観点から原則キャリア提供の年齢確認サービスによって18歳以上であることを証明する必要があります。そのためLINEモバイルを除き格安SIMでは、このサービスが提供されておらずLINEのID検索機能を使うことができません。

もちろん、LINE自体は使うことができるので、むしろ電話番号等で勝手に知らない人に友だち追加されないという意味ではメリットかもしれません。

現在の楽天モバイルはMVNOではないので、キャリア提供の年齢確認サービスに対応しており、LINEのID検索機能も使えます。

どうしてもLINEのID検索機能が使いたいけど、料金も安くしたいという方は楽天モバイルを検討してみてもいいかもしれません。

キャリアメールが使えなくなる

これまで使っていた@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpといったメールアドレスは使えなくなります。

私も、キャリアメールで登録していたものが多かったので、移行は大変でしたが、現在ではフリーメール(Yahoo!メールやGmailなど)があるので、移行さえ乗り切れば、その後の不便さはさほどありません。

通信速度が遅くなる傾向がある

MVNOは大手携帯電話会社の通信回線を一定の帯域だけ借り受けて利用しているため、同時にデータ通信をおこなうユーザーが多くなる時間帯(とくに昼)は、通信速度が低下しやすいと言われています(MVNOごとに通信速度の低下度合いは異なります)。

mineoでは、月曜~金曜の12時~13時の通信をゆずり合い、
混雑を緩和するプロジェクト「ゆずるね。」をやっており、月曜~金曜の12時~13時の通信を使わなければ、達成回数に応じて特典が得られます。

ただ、LINEでメッセージをやり取りする程度なら、あまり大きな影響は感じないと思います。

店舗が少ない

手取り足取りのフォローが必須である方は、格安SIMはおすすめできません。

なぜなら、MVNOは店舗が少なく、ほとんどの事業者がウェブで契約が完結するからです。

一部、楽天モバイルやイオンモバイルは実店舗がそれなりにあるので、お近くにある方は店頭サービスが期待できるかもしれません。

もちろん、ウェブでのサポートはありますから、それで十分という方やいままで店舗に訪れたことがないという方はMVNOがおすすめです。

通話かけ放題プランがない格安SIMも多い

大手携帯電話会社は国内通話が定額になるかけ放題プランを提供していますが、格安SIMでは提供していないところもあります。

ただ、今ではほとんどの人がLINEを使っていますし、大抵の場合はLINE通話を使用すればそもそも音声通話料金がかかりません。

しかし、どうしてもLINE友だちでない相手にかけたり、かかりつけの病院にかけるなどLINEでは対処できない場合もあると思います。そういった場合は、格安SIM会社が提供する通話アプリでかけることで通話料が安くなったり無料になったりすることがあります。

そこで、次の章では、LINE以外でも通話する人向けにどういった格安SIMを選べばいいか解説します。

通話もしたい人が選ぶべき格安SIMは?

各社の料金や通話方式などをまとめたものが以下の表です。

金額は基本料金とかけ放題のプランの料金を合算したものを表示しています。

また、かけ放題プランは2,000円以下をオレンジの背景色、1,500円以下をピンクの背景色で、10分/回以内かけ放題は1,750円以下をオレンジの背景色、1,500円以下をピンクの背景色で、5分/回以内かけ放題は1,250円以下をオレンジの背景色、1,000円以下をピンクの背景色で示しています。

通話料金は10円以下をオレンジの背景色、無料をピンクの背景色で示し、通話方式は大手携帯電話会社のサブブランドでないものでVoLTE(ボルテ)方式のものをオレンジの背景色、VoLTE(HD+)をオレンジの背景色と赤字にしています。

なお、プランは低容量のものを想定しています。Wi-Fiにつなぐなどして通信量は減らせるかと思いますので、よほど外で動画やゲームをするなどしない限りは低容量でほとんどの人は大丈夫かと思います。(ちなみにLINEの無料通話は1ギガで約55.5時間話すことが可能です)

VoLTEとは、Voice over LTE(=Voice over Long Term Evolution)の略で、「LTE回線を利用した音声通話サービス」のことです。対応している音声の周波数帯の範囲が広く、高音域の音声を含めて通話が可能なため、より生声に近い音声での通話ができます。

VoLTE(HD+)は、対応している音声の周波数帯の範囲がさらに広くなるため、より高音質な通話が可能になります。

ただし、VoLTEで通話をするためには、発信側・受信側の双方が、VoLTE対応の機種を利用していること(iPhoneの場合は、iPhone 6以降)、4G LTE/5Gサービスエリア内にいることなどが必要です。

なお、プレフィックスとは、電話番号の前に固有の番号を入力して通話することで、相手に直接つなげるのではなく中継電話会社の電話回線網を経由する仕組みで、その通話料は中継電話会社がユーザーに請求します。中継電話会社が回線を大口で契約してユーザーに提供することで、通話料を抑えられます。しかし、この方法は中継電話を介して通話を行うので、品質がVoLTE、VoLTE(HD+)よりも低下してしまいます。

比較表

以上の表をふまえて、どれを選ぶべきなのか紹介したいと思います。

楽天モバイル

なんといっても、一番のおすすめは楽天モバイルです。私も使っていますが、3ギガまで1,078円という安さと、Rakuten Linkアプリでの国内電話は無料でかけ放題、国際電話も対象国から日本へかける場合は無料と通話面でも圧倒的な安さです。また、留守番電話サービスも無料で使えます。

デメリットとしては、Rakuten Linkアプリの通話はRCS(リッチコミュニケーションサービス)という方法が使われているので、通信環境によっては通話の品質は安定しないことがあります。

RCSとは、簡単に言えば、通話が優先されないインターネット回線に入れて通話を可能にしています(VoLTE方式の場合、通話が優先されるので品質が安定します)。そのため、インターネット回線が混みあったり、つながりにくい場所だと、通話が途切れたりしてしまいます。通信環境が安定してくれば、これらも改善していくでしょう。

しかし、楽天モバイルの基地局はどんどん増えていますし、通信環境は改善していくでしょう。思い出すのが、ソフトバンクが携帯電話事業に参入した当時、「全然つながらない」と言われていたのが、いまではドコモやauと遜色のないサービスになっています。楽天モバイルも同様に、基地局の増強やプラチナバンドの割り当てにより、つながりにくいところが減っていくのではないでしょうか。

プラチナバンドとは、700MHzから900MHzの周波数帯のことで、ほかの周波数帯の電波と比較して、都市部や山間部、建物内など、さまざまな地域で安定して通信できるのが特徴です。ただ、周波数の高い帯域と比較すると、実はデータ通信速度があまり速くありません。一般的に、周波数の高い帯域では周波数の幅が広く、データは速く大容量で送受信できるようになるためです。つまり、プラチナバンドは通信速度を向上させるためのものではなく、電波が届きにくい場所でも安定した通信を可能にさせるものです。

また、これまで楽天モバイルは家族割に対応していませんでしたが、これも導入されました。範囲も広く、親戚や事実婚、同性パートナーの方も適用できます。

たまりやすい楽天ポイントでのお支払いも可能なため、実質の支払い額はさらに下げることが可能な点も魅力的です。

なお、先述したとおり、楽天ひかり初めてお申し込み&楽天モバイルご利用で楽天ひかりの月額基本料が6カ月0円、楽天市場のお買い物がポイントUPというキャンペーンをやっており、セット利用でもお得です。

HISモバイル

通話品質にこだわるが、そこまで通話はしないのでかけ放題を適用するほどではないという方は、30秒あたりの通話料金が安いHISモバイルをおすすめします。

HISモバイルは、通話が高音質なVoLTE(HD+)のため、大手の通話品質と遜色ありません。また、格安SIMにありがちな通話アプリを通しての通話も必要なく、そのまま電話をかけるだけで9円/30秒のお得な通話料金が適用されます。

料金プランは、自由自在290プランだと、1GBまでで月額基本料金550円、100MB (0.1GB)未満の月は290円になるなど、他社と比べてもかなり安いです。

通話オプションに関しては月に27分以上通話するのでなければ、5分かけ放題を付ける必要はないでしょう(もちろん5分以上の通話が多い方も5分かけ放題は必要ありません)。ただし、月に29分以上(楽天モバイルの家族割を適用する場合は23分以上)通話する方は、通話の品質を気にしなければ、楽天モバイルのほうが安くなるので、楽天モバイルをお勧めします。

また、自由自在290プランの3GBのプランは770円ですので、月に17分以上(楽天モバイルの家族割を適用する場合は11分以上)の通話をしない方は楽天モバイルよりも、HISモバイルのほうが安くなるのでおすすめです。

楽天モバイルは3GBまで1,078円(家族割適用時968円)、3GB~20GBまで2,178円(家族割適用時2,068円)になります。

HISモバイル(自由自在290プラン)と比較した場合、楽天モバイルが安くなるのは

1GBまで→通話29分/月以上(家族割23分/月以上)

3GBまで→通話17分/月以上(家族割11分/月以上)

7GBまで→通話66分/月以上(家族割60分/月以上)

7GB以上→楽天モバイルのほうが安い

となります。

HISモバイル

日本通信SIM

通話料は11円/30秒とHISモバイルよりはわずかに高いですが、通話アプリ不要でVoLTE(HD+)に対応している日本通信SIMもおすすめです。

特に日本通信SIMの合理的シンプル290プランは1GBまで290円と圧倒的に安いです。また、月70分無料通話オプションを390円でつけられるため、月70分までの通話ならほとんどの場合で最安になります(2GB超~3GBまでは楽天モバイルのほうが安い)。

プランの選択方法としては、月70分無料通話オプションを付ける場合、4GBまでは合理的シンプル290プランでデータ量を追加していくほうが安く、5GB以上になると合理的みんなのプランを選ぶほうがいいでしょう。

なお、月108分以上通話する方は、どのデータ量でも楽天モバイルのほうが安くなります。また、1GBまででは通話が月88分、2GBまででは通話が月78分を超えると楽天モバイルのほうが安くなりますので、通話時間を気にしたくない方は楽天モバイルをおすすめします。

IIJmio

インターネット回線とセットで安くなる格安SIMでおすすめなのがIIJmioです。

IIJmioのSIMサービスをご利用の方がIIJmioひかりもご利用いただくとmio割が適用され、IIJmioひかりの月額料金から毎月税込660円割引されます。

プランは2GB850円、5GB990円、10GB1,500円となっており、mio割と組み合わせると実質の価格がかなり安くなります(注:金額がひかれるのはIIJmioひかりの月額料金からです)。

たとえば、IIJmioはかけ放題+が1,400円のため、5GBだと990円+1,400円-660円で実質1,730円となり、3GB超~5GBまででかけ放題を使う方はお得に利用できます。

また、6月3日までキャンペーンを行っており、最大6か月間月額440円引き、通話オプションも6か月間月額410円引きとなっています。家族割引もあり、2回線以上で月額100円引きとなります(最大6か月間)。

IIJmioは解約手数料もかからないため、お得に始められる今がチャンスではないでしょうか。

なお、ほぼ同一のプランを提供しているBIC SIMはビックカメラグループの「格安SIMカウンター」でサポートがあります。また、ビック光と同時にご利用いただくことで、mio割で毎月660円割引になります。支払いにビックポイントが使えるので、店頭で申し込みたい方や、ビックポイントをためている方はこちらも検討してみてください。

LINEMO

最後に、どうしても大手がいいという方に向けて、LINEMOを紹介します。

LINEMOはソフトバンクが提供しているブランドで、ワイモバイルと違い、オンラインでしか手続きできません。ただ、大手が提供する他のサブブランドに比べ安く、セット割のような割引をつけなくても安いのが魅力です。

また、LINEギガフリーというサービスがあり、LINEアプリのトーク、音声通話・ビデオ電話のデータ消費がゼロで、データ容量を使い切っても(通信速度制限がかかっても)LINEアプリの通信速度は落ちません。Liveの利用やニュース記事詳細の閲覧、スタンプショップの利用など一部対象外のものはありますが、LINEが欠かせないツールとなっている人も多く、うれしいサービスといえます。

もちろん、LINE年齢認証にも対応しているためLINEのID検索機能も使えますし、VoLTEにも対応しているので通話も高品質です。

ただし、やはり他の格安SIMに比べると割高で、通話料金も22円/30秒と高く、通話定額プランを付けるとかなり高くなってしまうので、どうしても大手という方だけにおすすめします。

大手のサブブランドとしては他に検討余地があるものとしてはauが提供しているpovoが挙げられます。しかし、基本料金は0円であるものの、トッピングをしなければ高速データ通信さえ使えないことや180日に1回は有料トッピングが必要であることなど、管理に手間がかかります。サブ回線としては一考の余地がありますが、今回は普段使いの通話もできるメイン回線を紹介するという趣旨から外れてしまうので紹介しません。気になる方はご自分で調べてみてください。

追記:LINEMOベストプランが発表され、2024年7月下旬から提供が開始されます。主な変更点は、これまで3GBまでのプランと20GBまでのプランしかなかったのですが、3GBのプランは10GBまでの段階的な料金になり、20GBのプランは30GBまでの段階的な料金プランになりました。

また、これに先立って、発売記念キャンペーンとして6月14日(金)より、ミニプランの加入(既に使っている人はエントリー)で2024年9月末まで加入から3カ月間10GB990円の基本料となります。LINEMOを考えている方は乗り換えるチャンスではないでしょうか。

まとめ

今回は、通話もしたいという方向けの格安SIMを紹介しました。

結論としては、

時間を気にせず通話したい!→楽天モバイル

通話料金の安さと通話品質にこだわる!→HISモバイル

通話は月78分以下で、高品質な通話がしたい!→日本通信SIM

ネットとセットで安くしたい!→IIJmio

安くしたいけど、大手がいい!→LINEMO

となります。

携帯電話料金は固定費として年間でかなりの負担になっていますから、すぐにでも見直すことをおすすめします。今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

ぽにっちぇ
ぽにっちぇ

固定費は早く見直そう!思い立ったが吉日だよ!

ちなみに携帯の切り替え時は月末がおススメ!(解約は日割り計算されず、1か月分の料金が請求され、新規契約は日割り計算されるため)

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ABOUT ME
おーくら
おーくら
2級FP、AFP、行政書士有資格者
自分で選択するためのチカラを身につけよう!お金のことを中心に、明日からの毎日をより良いものにしていく情報を発信します!
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