FXは危険？知っておきたい基本

FXとは？

FXは「Foreign Exchange」の略称で、日本では「外国為替証拠金取引」と言います。

例えば、アメリカに海外旅行に行くとき、円をドルに換えていきますよね？でも為替相場は日々動くので、旅行に行く前に1ドル150円でも、帰ってきたときには1ドル155円になっていたということもあります。こういった為替の動きによって発生する差額によって利益を得るのがFXです。

また、FXにはスワップポイントというものがあり、金利が高い通貨を買って、低い通貨を売ることで利益を得ることもできます。FXのマーケットは日本時間午前6時で1日が切り替わるのでその時にポジション（新規で注文を出し、約定後、まだ決済していない建玉）を持っている場合にスワップポイントが発生します。ただし、金利の低い通貨（例えば円）を買って金利の高い通貨を売った場合（例えばドル）、マイナススワップが発生して、逆に金利差分を払わなければいけなくなるので注意してください。

FXは何が危ないと言われるのか？

FXが危ないと言われる最大の要因はレバレッジ（てこの原理）を効かせることができることでしょう。

日本国内のFX会社の場合、最大25倍のレバレッジを効かせることができます。（海外のFX会社だとそれ以上にレバレッジを効かせられるところもあります）

つまり、1ドル150円の時に米ドルを10,000ドル購入するには、本来150万円の資金が必要です。しかしレバレッジ25倍で取引すれば、25分の1にあたる6万円あれば、米ドル10,000ドル購入できることになります。

この場合、1ドルが155円になれば155円×10,000ドル＝155万円となり5万円の利益が出ます。

このように、少額の資金で大きな取引ができることでより大きな利益を得ることができるわけですが、逆に1ドルが140円になれば10万円の損失となり、元々の資金（6万円）よりも損失が上回り、追証（おいしょう）＝借金が発生します。こうなった場合は、FX会社に追証金額分の入金を行うことになります。つまり、大きな利益を狙うことができる分、大きな損失になる可能性もあるのです。

FXでリスクを抑えるためには

①損切ラインを決めておく

エントリー（新規注文）するときにあらかじめどのぐらいの損失を許容するのかを決めておき、損切注文を入れておきましょう。これによって予期せぬ急変動によって思わぬ損失になるリスクを抑えられます。

②レバレッジを大きくしすぎない

レバレッジは25倍まで効かせられますが、25倍までパンパンにポジションを持っていると少し動いただけですぐにロスカットされてしまいます。損失を抑えるためにも、レバレッジは損失を許容できる範囲で効かせましょう。

③資金管理を徹底する

1取引当たりの損失を資金の2％にするなど、ルールを決めましょう。最初は、少しの損失が出ただけでメンタルがやられがちなので、どれぐらいの損失なら冷静でいられるのか自分と相談しながら取引をしてください。

④経済指標などの大きな値動きがありそうなときは注意する

経済指標の発表直後は大きく動くことがあり、一瞬で大きな利益を得ることもできますが、大きな損失を抱えるリスクもあります。また、多くのFX会社では指標発表時にスプレッド（買いのレートと売りのレートの差額、取引手数料）が大きくなります。そのため、初めから大きくマイナスで取引することになりますので注意してください。

⑤経済指標やテクニカルの勉強をする

経済指標時に大きく動くことがあると言いましたが、これはあらかじめ出ている市場予想に対してどういった結果が出てきたかによって動くものです（瞬間的にはそうでない場合もありますし、全く違う思惑で動くこともあります）。そのため、今の市場で何が注目されているかを知り、どう解釈されるかを知れば、長期的にどちらに動くか予測することはある程度可能です。

また、短期売買をする人は、ダブルトップやトレンドラインなどのチャートの癖（人の心理）とでもいうべきテクニカルの勉強もしたほうがいいでしょう。テクニカルそのものに意味があるわけではありませんが、多くの人が参考にしているため、動きやすい方向が見えてくるはずです。ただし、テクニカルはファンダメンタルズ（経済指標など）で簡単に覆されますから過信しないようにしてください。

どこのFX会社を選ぶべき？

では、どういったFX会社を選ぶべきでしょうか。ここでは、最小取引単位、スプレッド（ドル円）、スワップポイント（ドル円買い）などを重視して、いくつかのFX会社を紹介したいと思います。

DMM FX

DMM FXは、FX取引高2年連続1位で、取引ツールも見やすく、サポートもFX業界初のLINE対応など手厚いです。

また、経済ニュースは時事通信社のものを無料提供しています。

サポートは手厚いほうがいい！という方にお勧めです。

マネーパートナーズ【パートナーズFX nano】

パートナーズFX nanoは100通貨単位から取引できるので、少資金の方やまずはお試しで少額から取引してみたいという方にお勧めです。

また、現在nanoスプレッドキャンペーンを行っており米ドル円が5万通貨まで0.0銭で取引できます。

LIGHT FX

なんといってもスワップが業界最高水準です。長期でもってスワップを稼いでいきたい方にはおすすめです。

また、スプレッドが狭く、約定率も99％なのでコストも抑えられます。

FXネオ（GMOクリック証券）

スワップが高水準で、取引ツールが使いやすいものがそろっているのがGMOクリック証券です。

また、総合証券会社なのでFX以外にも多彩な投資を手軽に始められます。

松井証券FX

特徴は何といっても、1通貨から始められることでしょう。1ドル150円であれば、150円から取引できることになります。

また、自動売買にも対応しており、自分なりのルールを確立していて、少額で自動売買をやってみたいという方にはおすすめです。

トライオートFX

こちらは、自動売買が中心のため、忙しくて取引する時間がないという方や24時間取引したい方、スペシャリストたちの手法をそのまま利用したい方に向いています。

初心者の方でも、有名ブロガー/有名ストラテジスト/一般ユーザーなどが作成したトレードルールから、選択するだけで取引が始められます。

また、自分オリジナルのトレードルールを作って取引することもできます。さらに、作ったルールを投稿すれば、一定条件のもと、自動売買手数料のキャッシュバックを受けられます。

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ちなみに、同じインヴァスト証券が提供しているサービスで、AIを選んで取引させるマイメイトというサービスもあります。こちらは、投資未経験者・初心者向けの投資サービスで、ユーザーは優秀だと思うAIを選び組み合わせて運用を任せることができます。

おすすめまとめ

サポートが手厚いほうがいい→DMM FX

とにかく手数料を安くしたい→パートナーズFX nano

スワップポイント狙い→LIGHT FX、FXネオ

少額から始めたい→松井証券FX

手軽に自動売買をやってみたい→トライオートFX

AIに投資を任せたい→マイメイト

さいごに

FXは1日で何十％も変動することも珍しくありません。くれぐれもご自身が許容できる範囲で取引してください。最初は、どう儲けるかに意識がいきがちですが、損失をいかに減らすかを考え、エントリーするときは損失：利益を１：１以上にできるポイントなのか冷静になって考えてください。

FXは元本保証されたものではなく、「外国為替」を売買する取引であることから、外国為替相場（売買対象通貨の価格）の変動などにより損失が生じる可能性があります。また、投資金額を超える損失を被る可能性があります。

本記事は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行為および行動を勧誘するものではありません。投資の決定は、読者様ご自身の判断と責任とさせていただきます。

おーくら

2級FP、AFP、行政書士有資格者

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