ライフプランのたてかた①
今回から数回にわたって、どうライフプランをたてていくか、考えていきたいと思います。
ファイナンシャル・プランニングにおけるライフプランニングは、その人が持つ価値観や生き方を踏まえたうえで、具体的なライフイベント(結婚、出産、家を買うなど)を想定し、どうすれば(主にお金の面で)達成できるのか、具体的な数字を出すことでゴールを明確化し、豊かな人生にしようというものです。
とまあ、教科書的なことを書きましたが、「ゴールが見えればいくら必要かわかるし、より実現しやすくなるよね」という考えに基づいていると思ってもらえればいいと思います。
ファイナンシャル・プランニングは、細かいことをいえば、様々なステップに分かれるのですが、ここでは考え方のエッセンスを紹介します。
まず、ご自分の年齢やご家族の年齢を書きだしてみてください。そのうえで、それぞれの1年間の収入(手取り)、家計全体の1年間の支出、資産(不動産、預金、株式など)、負債(ローンや借入など)を出してみてください。また、将来どれぐらい年金がもらえるかも出せるとなおいいです。
次に、ご家族のライフイベントを計画してみてください。例えば、30歳で出産とか、35歳で家を買うとか、45歳で子どもが進学するとか、52歳で子どもが独り立ちするから生活費が軽くなるといったようなことです。そのうえで、趣味にどれぐらい使いたいとか、こういう目標があるからお金が必要だ、などを書き出してみてください。
このとき、できるだけその時々の目標や金額を明確にしてください。例えば、30歳で資格の勉強をしたいから50万円準備するとか、毎年旅行に行きたいから20万円必要だとか、家を買うために35歳までに頭金を500万円ためるといったようなことです。
それと、ライフプランの期間をどこまでにするかも決めてください。ご自分の年齢から平均余命を出して、そこまでの期間で区切るのがいいかもしれません。平均余命は厚生労働省のHPから調べられます。令和3年簡易生命表の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
また、ご自身やご家族が人生において何を重視するのか(金銭的なものも価値観も周りの環境なども含めて)も洗い出しておく必要があります。これらをないがしろにして経済的にだけ豊かになっても意味がありませんからね。
これだけでも大変だと思いますが、これでやっとスタートラインに立ちました。
ここからいよいよ、具体的な計画をたてていくわけですが、とりあえず今回はここまで。
それでは、また次回。
今回のまとめ
・手取り収入と支出、資産・負債を出してみよう
・いつの時点でいくら必要か、目標を明確にしよう
・自分が人生で重視することを考えてみよう