ライフプランのたてかた②
少し時間が空いてしまいましたが、ライフプランニングの2回目です。
前回は、下準備として収入・支出・資産・負債を出したうえで、ゴールを明確にし、人生で何を重視するかまでを考えていただきました。
今回はいよいよ、これに基づいて具体的にどういった計画をたてていくか考えていきます。
まず、現在をスタート地点として、エクセルなどに、ご自分とご家族のお名前、年齢、ライフイベント、収入などを記入します。そして、生活費や住居費、保険料、教育費、余暇生活費やその他支出など支出のすべてを記入します。また、現在の資産(貯蓄残高など)も記入します。負債もあれば、毎年どれぐらい返済していくか書いてください(表では住宅ローンが負債に当たります)。これをキャッシュフロー表といいます。
また、現在の状況をもとに、翌年以降のキャッシュフロー表も作ってみてください。計画の最後まで作ってみるとどれぐらい不足しているか(あるいは足りているか)わかるはずです。
例としては以下の表のようになります(単位は万円)。
ちなみに変動率というのは、毎年一定の率で上がっていくものを想定しています。例えば、最近は日本でもインフレが話題になっていますから、基本生活費は2~3%程度上昇していくかもしれません(ここでは0.5%上がることにしています)。賃金は全然上がってないという方もいらっしゃるでしょうが、インフレであれば通常賃金も上がりますから、ここでは0.5%上がると仮定して数字を入れています。
キャッシュフロー表が完成したら年間収支が赤字になっていないか見てみて下さい。年間収支が赤字になっているといずれ破綻してしまいますから、これを黒字になるように組みなおすか、計画の最後まで貯蓄がゼロにならないようにしないといけません。
この年間収支をどうやって改善していくのかが最後のポイントなのですが、今回はここまで。
今回はキャッシュフロー表を作ることで、計画の最後までにどういう資産状況になっているか可視化できました。次回は、これをどう改善していくかを考えていきます。
なお、キャッシュフロー表のダウンロードは日本FP協会のHPでできます。前回、下準備として出していただいた収入・支出・資産・負債のまとめ方やライフイベント表も載っているので参考になさってください。便利ツールで家計をチェック | 日本FP協会 (jafp.or.jp)
キャッシュフロー表を作って、可視化してみよう!